猫の種類

耳折れスコティッシュフォールドを襲う病気の原因と治療法

更新日:

とっても愛しい愛猫との生活。

スコティッシュフォールドに限らず、飼い主にとって気がかりなのが健康状態です。

いつでも元気でいてほしいものですが、耳折れスコティッシュフォールドはかかりやすい病気はあるのでしょうか?

ここでは、そんな愛猫と少しでも長く一緒にいるために耳折れスコティッシュフォールドがかかりやすい病気と、その原因をご紹介します。

 

耳折れのスコティッシュフォールドがかかりやすい代表的な病気と遺伝病

尿管結石

スコティッシュフォールドに限らずですが、猫全般に多い病気の一つとして、膀胱や尿道に石ができる尿石症があります。

ドライフードを好み、水をあまり飲まない猫や、室内飼いで運動不足の猫、歳を取ってくると発生しやすくなる病気です。
オス猫の場合は尿道が狭いため症状が重くなることがあります。

尿管結石とは、腎臓と膀胱とを結ぶ「尿管」と呼ばれる管状の組織内に結石が生じてしまった状態です。

猫ではシュウ酸カルシウム結石が大半を占めています。
診断は尿内の結晶検査やエックス線撮影で下します。

 

尿管結石の原因

1・尿路感染症

腎臓で生成された尿が通る道を尿路といい、ここに細菌が感染することを尿路感染症といいます。
尿路感染症にかかっていると、結石の核となる臓器の表皮などが増えやすくなり、また尿がアルカリ性に傾くことから、結石ができやすくなると考えられています。

具体的には腎盂腎炎などです。 症状としては、トイレの回数が増える・おしっこの1回量が少ない・尿中やペニスに結晶が見つかる・血尿などがあります。

2・尿の酸塩基平衡

食事のかたよりにより、尿がアルカリ性や酸性になると結石を生じやすくなります。
アルカリ尿ではストルバイト、リン酸カルシウム結石、酸性尿ではシュウ酸カルシウム、尿酸塩、シスチン、キサンチン結石のリスクが高まります。

3・遺伝

毛の長さと腎結石の発症率には若干の関連性があるようです。
短毛種における発症率は33%、長毛種の発症率は17%という報告があります。

日本の麻布大学附属動物病院が2007年4月~2014年3月の間、腎臓由来の尿管結石と診断された猫64例を元に統計データをとったところ、結石を発症しやすい品種としてスコティッシュフォールド、アメリカンショートヘア、ヒマラヤンといった純血種の名が浮上して来たと言います。

 

治療法

1・砕石

腎臓内の結石に対して、体の外から超音波を当てて砕く「体外衝撃波結石破砕治療」(ESWL)という治療法があります。
ただ、尿路自体が狭い猫においては砕かれた結石が尿管に詰まる危険性があるため、禁忌と考える獣医師もいるのが現状です。

2・手術療法

閉塞を伴っていたり、シュウ酸カルシウムなど薬物の影響を受けにくい結石ができてしまった場合は、外科手術によって結石を取り除きます。
この場合、腎臓を切り開いて中に溜まった結石・をつまみだすという作業が必要です。

 3・投薬治療

尿路感染症を併発している場合は、抗生物質の投与などが行われます。

4・食餌療法

尿の極端なアルカリ性、または酸性への偏りをなくすため、適切な食事内容に切り替えます。
スコティッシュフォールドは、それ以外にも腎不全・心臓病などの内臓疾患を抱えている場合もあります。

外見から観察することは難しく、成長していく段階で症状が現れます。
毎日様子を見ている飼い主が気づいて発見する場合が多いです。

このような内臓疾患は遺伝的な原因の場合が多いので、ブリーダーが正しい繁殖をすることで防ぐことができます。
購入者も、正しい知識を持ちブリーダーの繁殖方法に関心を持つことが必要です。

遺伝性骨形成異常症

遺伝性骨形成異常症は、生まれてから3ヵ月から2年ほどの間に発症します。
なかでも発症しやすい部位が、足です。後ろ足の関節部分にコブができている場合は要注意。

足やしっぽの関節部の軟骨が瘤状に大きくなり、痛みと歩行困難を伴います。
その場合、遺伝性骨形成異常症が発症している可能性が高いでしょう。

見た目でコブが確認できるほどの状態になっていると、猫自身は強い痛みを感じているはずです。
足をかばうような歩き方をしていないかチェックするようにしてください。

立ち耳タイプと比較して折れ耳タイプの発症率が高く、とくに折れ耳タイプ同士の交配により生まれた子猫は、この病気を発症するリスクが非常に高いため、折れ耳タイプ同士の交配はタブーとされています。

ですから、その期間は歩き方や痛みを訴えていないかなど猫の様子に注意を払い、「おかしいな」と思ったらすぐに動物病院へ連れて行くなどの対処が必要です。

この病気の症状は、足や尾に変形や瘤の症状が見られ、やがて脊椎へと進行します。
骨の変形が起きるのは、成長期です。成長期を過ぎれば変形は止まります。

しかし、いったん変形した骨は、元に戻ることはありません。
強い痛みがある場合は鎮痛剤などを与えます。

症状は猫によって軽度のものから重いものまであります。
ひどくなると、歩けなくなる場合もありますので、骨にコブがある・身体を触ると嫌がる場所がある・痛みがあるように思えたらすぐ動物病院へ連れて行きましょう。

 

原因

遺伝

品種標準として固定されている「短足」、「鼻ペチャ」、「耳折れ」は全て遺伝です。
スコティッシュフォールドの耳折れは不完全優性遺伝だと推測されています。
遺伝は骨の作りにも大きく影響すると言えるでしょう。

選択繁殖

骨の成長に異常を持った猫を選択的に繁殖してきたのは人間です。
ですから骨軟骨異形成は、人間が作り出した病気と言っても過言ではないでしょう。

また近年は、「ジェネッタ」、「スクークム」、「ドウェルフ」、「ナポレオン」、「バンビーノ」、「フォールデクス」、「ミンスキン」など、骨や軟骨の成長不全を抱えていると思われる品種が徐々に増えつつあります。

公認団体が限られているため、どれもまだメジャーな品種ではありませんが、見た目を追求するあまり、遺伝的疾患を品種標準として組み込んでしまうという現実もあるようです。

 

治療法

対症療法

骨軟骨異形成に根本的な治療法はありません。鎮痛薬で痛みを抑えるという方法がありますが、そもそも猫に長期的に投与した時の安全性が確認されている鎮痛薬は存在しません。

ですから一生涯投与するとしたら、多かれ少なかれ副作用を覚悟する必要があるいということになります。

放射線療法という治療法もありますが、変形した手足が治るわけではなく、あくまでも痛みの緩和が目的です。

また照射のたびに全身麻酔を掛ける必要があり、麻酔のリスクのみならず全身もしくは照射部位に放射線障害が起こる可能性も否定できません。

当然高額な治療費もかかります。 スコティッシュフォールドにスコ座りが多いのは、体が柔らかいからではなく手足の関節が痛いからです。

ですので、生まれ持った体型を根本的に変える方法は無いため、併発した疾患に対するその場その場の治療が行われます。

マンチカンやスコティッシュフォールドでは変形性関節症が好発疾患です。

人間の意識を変える

猫の健康よりも見た目の可愛さを優先するという人間の意識を変えない限り、遺伝的疾患を無くす事は出来ないでしょう。

コロナウイルス

猫伝染性腹膜炎という、コロナウイルスの一種である猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)によって引き起こされる一連の症状を指します。

猫伝染性腹膜炎ウイルスは自然界には存在せず、多くの猫が保有している猫腸コロナウイルス(FECV)という病原性に乏しいウイルスが、ある時、猫の体内で突然変異して出現します。

突然変異を起こす原因は一様ではありませんが、子猫(3ヶ月~3歳)、老猫(10歳以上)、ストレスを抱えた猫など、免疫力が衰えた猫に多く発症するという点は共通です。

猫伝染性腹膜炎の症状の現れ方は一定せず、急激に発現することもあれば、数ヶ月かけて徐々に進行することもあります。

予後は非常に悪く、ひとたび典型的な症状が現れると、致死率がほぼ100%という恐ろしい病気です。

原因

猫伝染性腹膜炎ウイルスは感染力が弱く、通常の接触では容易に感染しないといわれます。

しかし乾燥した有機物の表面で7週間も感染力を維持したというデータもありますので油断はできません。

ウイルスは感染猫の唾液や尿中に混じっているため、これらに汚染された媒介物に長時間接触すると、感染してしまう危険性があります

治療法

1・対症療法

猫伝染性腹膜炎ウイルスを根絶する薬剤は開発されていません。

よって現れた症状が悪化しないようにする対症療法がメインとなります。

具体的には二次感染を防ぐための抗生物質の投与、免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与、炎症を抑えるための抗炎症薬の投与などです。

湿性型(ウェットタイプ)で腹水や胸水がたまっているときは、注射針を用いて水を抜きます。

しかしこのタイプは予後が悪く、多くは数日~数ヶ月の内に命を落としてしまうというのが現状です。

2・隔離

多頭飼いFIPVへの感染が疑われる猫がいる場合、感染猫と他の猫が接点を持たないよう隔離します。

もし感染猫が母猫である場合は、移行免疫が切れる前の生後4週齢頃を目安に、子猫を母親から隔離します。

3・猫の免疫力を落とさない

猫の免疫力を低下させる猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルスへの感染を予防するためのワクチン接種が望まれます。

ワクチン以外の方法としては、ストレスの原因となるような環境(狭い空間における多頭飼いなど)を改善することも、病気の発症予防につながります。

神経系の病気「遺伝性難聴」

耳垢や細菌などが原因で発症しかゆみや腫れなどの炎症で外耳炎を起こしやすいです。

スコティッシュフォールドの特徴のある折れ耳ですがあの形状ゆえ通気性が悪く湿気がこもりやすいことから外耳炎になりやすいと言われています。

外耳炎は耳垢や細菌などにより発症する病気で発症するとかゆみや腫れなどの炎症が起こります。

汚れ・臭いが強い・首をしきりに振る・耳をしきりに掻く症状が見られます。

普段からテッシュやコットンで耳の中を優しく拭いて掃除するなど清潔に保つことが大切です。

耳掃除のコツ

耳掃除の頻度は1〜2週間に1度で十分ですが、スコティッシュフォールドは最低でも1週間に1度はお手入れするようにしましょう。

耳の状態チェックは3日おきくらいのペースで行うのが理想的です。

しかし、頻繁な耳掃除はかえって炎症の原因になることもあるので、やり過ぎずペースを守ることも大切です。

これを用意しておいて!

  • 猫用の耳洗浄液(オリーブオイルでも可) 〈あれば〉
  • コットン

耳掃除のやり方

  • コットンに耳洗浄液もしくはオリーブオイル(なければ水道水で湿らせる)をしみこませる
  • そのコットンを指に巻きつける
  • 反対の手で猫の顔や身体をそっと添えてやさしく固定する
  • 耳の付け根を軽くマッサージするように揉み、リラックスさせる
  • 耳の外側からやさしく拭き始め、汚れを取り除く
  • 反対の耳も同じ手順で汚れを拭き取ったら終了

耳ダニの死骸やフンが付いている場合は、オリーブオイルがおすすめです。

ゴシゴシこすると耳を傷つけてしまうので、必ずやさしく行いましょう。

スコティッシュフォールドに限らずですが、病気以外でも、室内が高温になり熱中症になる、輪ゴムなどを誤飲する、電源コードなどを噛んで感電する、お風呂に落ちておぼれるなどの、事故も発生することがあります。
猫が安全に暮らせるよう、身の回りに気を配り生活しましょう。

少しでも長く健康で幸せな愛猫との生活を送るためにも、日頃から飼い猫の健康状態のチェックはかかさず行いましょう。

 

耳折れスコティッシュフォールドがかかりやすい病気と原因と治療法のまとめ

今回は耳折れスコティッシュフォールドが、かかりやすい病気の原因と予防法について紹介させていただきました。

病気で元気がない愛猫を見ているのは凄く辛い事です。

いつか必ず別れは来ますが、少しでも長く健康に愛猫との生活ができるように健康に気を使ってあげることはできます。

日頃から愛猫の様子をちゃんと観察しましょう。

少しでも上記であげた病気の疑いがあるなら、飼い主の自己判断はせず、できるだけ早く病院に連れて行きましょう。

>>夜間受付をしてくれる対応が親切な東京の病院

  • この記事を書いた人

sora

当サイトの管理者のSoraです。 各方面のプロフェッショナルを集めてサイトを運営しています!

Copyright© Neo info , 2019 All Rights Reserved.